バイクに安全に乗る為のブレーキパッドの役割、交換時期の基礎知識

ブレーキパッドの役割・交換時期の基礎知識を身に着けて

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バイクのブレーキパッドをメンテナンスする時の基礎知識

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バイクのブレーキは、走行しているバイクを減速させたり停止させたりする時に使うものです。

ほとんどのバイクの前輪のブレーキはディスクブレーキが採用されているので、定期的にブレーキパッドの交換が必要になります。

ブレーキを掛けるとブレーキパッドが徐々にすり減ってきますので、ブレーキパッドのパッド部分(摩擦材)が残り2mmとなったら交換の時期に差し掛かっています。

ブレーキパッドの金属の土台がむき出しになると、ブレーキを掛けた時にゴーゴーという異音がしてディスクローターを傷めるので、パッドの残りの厚さが2mmで新品のブレーキパッドに交換することをおすすめします。

バイクのブレーキパッドのメンテナンスをする時に覚えておきたい基礎知識を紹介します。

目次

ブレーキパッドの役割

バイクのブレーキパッド

バイクのブレーキパッドは、走っているバイクを減速させたり安全に停止させる為に必要となる部品です。

ブレーキの種類には、ディスクブレーキシステムとドラムブレーキシステムの2種類があり、それぞれのブレーキシステムの仕組みは次のように異なっています。

ディスクブレーキの仕組み

ディスクブレーキシステムは、ブレーキレバーを握ったりブレーキペダルを踏むとマスターシリンダーとブレーキホースでつながったブレーキキャリパーのピストンへブレーキオイル(ブレーキフルード)の油圧の力が伝えられるのを利用してブレーキを掛ける原理になっています。

ディスクブレーキは、タイヤと共に回転しているディスクローターにブレーキパッドを押し当ててバイクを止めようというもので、回転しているもの(ディスクローター)に他の物体(摩擦材となるブレーキパッド)を接触させて摩擦力を発生させて減速・停止させます。

この摩擦力が大きい程、バイクが止まるまでの時間を短くすることができるので、いろいろな摩擦材が採用されています。また、ブレーキキャリパーのピストンの数が多い方がブレーキの効き具合は良好です。

ドラムブレーキの仕組み

ドラムブレーキシステムは、主に、小型のバイクやアメリカンタイプのバイクの後輪に採用されており、ブレーキペダルを踏むとロッドとアームが動いて機械的にブレーキを掛ける原理になっています。

ドラムブレーキは、タイヤと共に回転しているブレーキドラムの内側に摩擦材となるブレーキシューを押し当ててバイクを減速・停止させる仕組みです。ブレーキオイル(ブレーキフルード)が必要なく機構がシンプルなのでコストが安いという特徴があります。

現在は、ドラムブレーキを採用しているバイクは数が減り、ほとんどのバイクはディスクブレーキを採用しています。

前輪と後輪の両方のブレーキがディスクブレーキになっているバイクもあれば、排気量の小さい原付などのバイクでは前輪のブレーキだけがディスクブレーキになっているバイクもあります。

ブレーキパッドはディスクブレーキに必要なものですのでドラムブレーキには関係ありませんが、ドラムブレーキにはブレーキシューという摩擦材が装着されているのでブレーキシューの交換が定期的に必要です。

ブレーキパッドもブレーキシューも摩擦材として使われており、ブレーキを掛ければ徐々にすり減ってきて交換しなければいけないことを覚えておきましょう。

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ディスクブレーキとドラムブレーキの効き具合の違いについて

ディスクブレーキ・ドラムブレーキ共に、摩擦力を利用して運動エネルギーを熱エネルギーに変換してスピードを減速させているのでブレーキを掛けた時に発生する発熱の問題が生じます。

ディスクブレーキはブレーキパッドが露出しているのでブレーキを掛けた時の放熱性は良いですが、ドラムブレーキはドラムの中にブレーキシューが収まっているので放熱性はディスクブレーキよりも悪くなります。

ブレーキは、熱を保持して高温になる程ブレーキ性能は落ちてしまうので、どちらのブレーキの方がブレーキの効き具合の安定性が良いのかというと、ディスクブレーキの方に軍配はあがります。

つまり、総合的に判断すると、

  • ディスクブレーキ:放熱性がよいのでブレーキの効き具合は安定する
  • ドラムブレーキ:放熱性が悪いのでブレーキの効き具合は安定しない

となります。

ドラムブレーキは、勾配がきつい下り坂などで連続して掛け続けるとブレーキの効き具合が悪くなることがあるので気をつけて使ってください。

ブレーキパッドの交換時期

バイクのブレーキパッドの構造は、金属板のベースの上にパッド(摩擦材)が貼りついて構成されています。

ブレーキパッドを新品に交換する目安は、走行距離や使用年数で決めるのではなく、パッド(摩擦材)が完全になくなる前に交換してください。

ブレーキを多用すれば早く減りますし、ブレーキを強く掛けても早く減ります。ブレーキパッドの減り具合は各人の乗り方で変わります。

パッドに溝が彫られているブレーキパッドは溝がなくなる前が交換時期です。溝がついていないブレーキパッドはパッドの残りの厚さが2mmくらいになったら交換する時期です。1年間に走る走行距離が多い方は、半年に1回くらいの頻度でブレーキパッドの残りの厚さを確認してください。

パッドの残厚がなくなり金属板(ベース)がブレーキローターと接触するようになるとゴーという聞き慣れない音が鳴って異常に気付くと思いますが、音が鳴ってから交換していては遅いです。気を付けてください。

ブレーキパッドとブレーキローターの注意事項

ブレーキを掛けるとブレーキパッドだけが徐々にすり減っていくのかというとそうではなく、ディスクローターも徐々に減っていきます。走行距離が多い(5万km以上)バイクは、ディスクローターの残りの厚さも確認してください。

また、スポーツ系のブレーキパッドを使っていると摩擦力が大きいのでブレーキローターの減りは早くなります。

ブレーキパッドの使用限度の目安となる溝が全くなくなると、ブレーキの効きが悪くなる上に、ディスクローターまでキズをつけて傷めてしまいますので、早めの交換を心がけるように気をつけてください。

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