バイクのエンジンオイルの交換方法の基礎知識

エンジンオイルの交換方法を身に着けて

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バイクのエンジンオイルを交換する時の基礎知識

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バイクのエンジンは、2ストロークエンジンと4ストロークエンジンの2種類があります。

両車のエンジンの特徴は、2ストロークエンジンはエンジンオイルを注ぎ足す、4ストロークエンジンは古いエンジンオイルを抜き取って新しいエンジンオイルに入れ換えます。

2サイクルエンジンと4サイクルエンジンでエンジンオイルの交換方法は異なるので、作業時は違えないようにしてください。

4ストロークエンジンオイルの交換はバイクショップに依頼することが普通ですが、自分で簡単に交換することができます。

バイクのエンジンオイルの交換作業で覚えておきたい基礎知識を紹介します。

目次

2サイクルエンジンと4サイクルエンジンでエンジンオイルの交換方法は違う?

エンジンオイルは、エンジンの種類(2サイクルエンジンと4サイクルエンジン)によって交換方法が違ってきます。

また、2サイクルエンジンと4サイクルエンジンで使われているエンジンオイルが異なりますので、エンジンに入れる製品を間違えないようにしてください。

最近のバイクは排ガス規制の関係ですべて4サイクルエンジンですが、大昔のバイクは2サイクルエンジンを採用してある車種もあるので、自分のバイクはどちらのエンジンの型式を採用しているのか確認してから作業を始めてください。

2サイクルエンジンの場合

2サイクルエンジン(2スト)とは、吸気、圧縮、膨張、排気をピストン1往復で行っているエンジンのことをいいます。エンジンオイルとガソリンを同時に燃やしていますので、エンジンオイルを交換するのではなく定期的(エンジンオイルがなくなる前)に2サイクルエンジンオイルをつぎ足す必要があります。

4サイクルエンジンの場合

4サイクルエンジン(4スト)とは、吸気、圧縮、膨張、排気をピストン2往復で行っているエンジンのことをいいます。同じエンジンオイルを循環させていますので、汚れたエンジンオイルを定期的に抜き取って新しい4サイクルエンジンオイルに交換する必要があります。定期的に汚れていないか確認窓で確認してください。(エンジンオイルが真っ黒い色をしていたら交換時期です。)

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2サイクルエンジンのエンジンオイルの交換方法

2サイクルエンジンの場合は、古いエンジンオイルを抜き取って交換するのではなく、オイル注入口へ2サイクルエンジンオイルを補充していくだけの簡単作業です。
※くれぐれも2サイクルエンジンへ4サイクルエンジンオイルを注入しないようにしてください。

下記に2サイクルエンジンを搭載した昔の原付を例にして説明しますので、エンジンオイルの補充作業時の参考にしてください。

2サイクルエンジンオイルの補充方法

原付(2サイクルエンジン)のエンジンオイルの補充口

原付のシートを開けると、エンジンオイルを入れる(補充する)ところがあるのでキャップを外して2サイクルエンジンオイルを注ぎ足してください。

注意:2サイクルエンジンオイルは、交換するのではなく無くなる前に注ぎ足して使っていきます。4サイクルエンジンオイルは絶対に入れないでください。

4サイクルエンジンのエンジンオイルの交換方法

4サイクルエンジンオイルの交換は初めて作業を行う方でも特に難しくはありません。

ドレンプラグを外して汚れている古いエンジンオイルを抜き取って、新品のエンジンオイルに交換するだけの作業です。
※オイルフィルターも必要に応じて交換してください。

オイルフィルターとは、エンジン内部で循環しているオイルの汚れや金属粉などを取り除き綺麗な状態のオイルにするためのパーツです。すべての4サイクルエンジンについていますので、約5000~1万km走行ごとに取り換えをおすすめします。

下記に4サイクルエンジンオイルの交換時に使うものと交換方法の手順を紹介しますので作業時の参考にしてください。

交換時に使う工具・ケミカル・パーツ

  • レンチ(ソケットレンチやメガネレンチ)
  • オイルフィルターレンチ(オイルフィルターを交換する場合)
  • パーツクリーナー
  • オイルジョッキ(ペットボトルで代用可能)
  • 古いエンジンオイルの受け皿(オイル吸着シートや廃油ポイなど)
  • ドレンプラグのワッシャー
  • エンジンオイル(メーカーが指定している粘度のエンジンオイルを購入すること)
  • オイルフィルター(走行距離5000~1万kmで1回ごとの交換をおすすめします)

交換手順

  1. エンジンの下面に取り付けられているドレンプラグ(エンジンオイルを排出する為のボルト)を探し出します。
  2. ドレンプラグを探し出したら、受け皿(オイル吸着シートや廃油ポイなど)をドレンプラグの真下に置いてから、ドレンプラグをメガネレンチなどを使って左回り(アナログ時計指針が回転する方向と逆方向)に回して外し古いエンジンオイルを排出します。
    ※ドレンプラグを緩めていくと古いエンジンオイルが勢いよくでてくるので、必ず廃油ポイなどでエンジンオイルを受け取ってください。
  3. カートリッジタイプのオイルフィルターを交換する場合は、オイルフィルターレンチを使ってオイルフィルターを左回り(アナログ時計の指針が回転する方向と逆方向)に回して外します。
    ※オイルフィルターを緩めるとエンジンオイルが出てきますので真下に廃油ポイを移動させてエンジンオイルを受け取ってください。
  4. 古いエンジンオイルが抜けたら、新しいオイルフィルターのOリングにエンジンオイルを塗って元の位置に右回り(アナログ時計の指針が回転する方向)に回して取りつけます。
    (注意:あまり強く回し過ぎるとOリングが傷んでオイル漏れの原因になります。工具を使わずに手の力のみで強く締めつけてください。)
  5. ドレンプラグについている古いワッシャーを新品のワッシャーに換えて、元の位置に手で右回り(アナログ時計の指針が回転する方向)に回してねじ込み、最後にレンチでしっかり締めつけます。
    ※強く締めすぎるとオイルパンのネジ部を破損するので注意すること。
  6. オイル注入口の樹脂製のキャップを開けて、オイル量点検窓かオイル注入口のキャップについているレベルゲージで確認しながら、新品のエンジンオイルを規定量(FULLとLOWの間)になるように入れキャップを閉めて作業は完了です。
    ※エンジンを1分くらい掛けて停止した後にオイルレベルを確認すると少し下がっていると思うので、不足している場合はキャップを開けて注ぎ足してください。
  7. 最後にパーツクリーナーでエンジンオイルが付着した箇所は清掃してください。

※廃油ポイの処分方法は、可燃物として捨てることができます。

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