トップページ > ツーリングに行く前にバイクの整備をしよう > バイクのバッテリーのメンテナンス
バイクに備え付けられているバッテリーはセルモーターを回してエンジンを掛ける時に必要となるパーツです。
バッテリーは消耗パーツなので長期間使用していると性能が低下してエンジンが掛けられなくなったりヘッドライトの明るさが暗くなるので2~4年ごとに新品のバッテリーに交換することをおすすめします。
長期間交換しないままにしておくとある日突然バッテリーが動作しなくなりますので気を付けてください。
バイクのバッテリーのメンテナンスをする時に覚えておきたい基礎知識を紹介します。
目次
バッテリーは電装品を動かす時に必要となるものです。
特に、バッテリーは、スタータースイッチを押して電気で動くセルモーター(スターターモーター)を回してエンジンを掛ける時に必要となり、また、ヘッドライトなどの電装品に電気を供給する働きも兼ね備えています。
バッテリーに貯めてある電気は使っていくと空になってしまうので、常時充電しなければエンジンが掛けられなくなってしまいます。
また、バイクに乗らなくてもバッテリーの電気は放電されるので、長期間バイクを保管する時はバッテリー上がりに注意してください。
そこで、バイクのエンジンが掛かっている状態では、発電機(オルタネーター)で電気を発電しており、発電した電気はヘッドライトなどの電装品に供給されますが、余った電気はバッテリーに充電され常にバッテリーに電気が蓄えられるような仕組みになっています。
バッテリーは消耗品ですので、新品から使い始めてから2~4年ごとに交換した方がいいと思います。
バッテリーは、バイクで走行していると発電機で発電した電気は充電されますが、製造年月日が古いバッテリーでは電気を蓄える能力が低下しているので、セルモーターの回りが悪い、ヘッドライトの明るさが暗いなど、電気系統にいろいろな問題が起きてくるようになります。
また、バイクに長期間乗らないとバッテリーは放電してしまいます。特に、冬に保管して春にエンジンを掛けようとしたらセルモーターが回らずエンジンが掛からないケースが多いです。
一度放電してしまったバッテリーは充電しても本来の性能に戻らないことがよくあるので、バイクを長期間保管する時はバッテリーのプラス・マイナスの端子ケーブルをバッテリーから外しておくことでバッテリーの放電を防ぎ長持ちさせることができます。
特に次のような症状が現れたらバッテリーの交換時期に近づいています。
このような症状が現れたら新品のバッテリーへの交換を検討してください。
なお、アクセルを開けるとヘッドライトが暗くなり、アクセルを閉じるとヘッドライトが明るくなるのは発電機かバッテリーの故障です。バイクショップに行って点検してもらってください。
交換するバッテリーはバッテリーメーカーの車種適合表で確認してから購入してください。バイク用のバッテリーの電圧はDC12Vです。
バッテリーが突然ダメになったときは、バッテリーの電気を使わずに次の方法でエンジンを掛けることができるので覚えておきましょう。
バッテリーには、開放型バッテリーと密閉型バッテリー(メンテナンスフリー、又はMFバッテリーともいう)の2種類があります。
開放型と密閉型でバッテリーの点検方法が異なってきますので気を付けてください。
最近のほとんどのバイクには密閉型バッテリーが採用されているので、密閉型バッテリーの形式について説明します。
例えば、パッケージにYTX9-BSと書かれていたら、
という意味合いになります。
開放型バッテリーは横にするとバッテリー液がこぼれるので取り扱いは慎重に行いましょう。
バッテリーの液面が、バッテリーの側面に記載されている規定量(アッパーとロアレベルの間)の中に入っているか確認してください。
もし、バッテリー液が規定量より少なくなっていたらキャップを回して開けて、バッテリー補充液(蒸留水・精製水)を規定レベルになるまで補充した後に充電してください。
密閉型バッテリーは横にしてもバッテリー液はこぼれないという特徴があります。
バッテリーのフタを開けたらいけませんので、バッテリー補充液(蒸留水・精製水)の補充はできません。そのままの状態で充電してください。
※ほとんどのバイクには密閉型バッテリーが採用されています。
注意:開放型バッテリーも密閉型バッテリーも、充電してみて元の状態に回復しないようなら、バッテリーの寿命ですので新品に交換してください。
バッテリーの交換は誰でも簡単に行うことができます。
基本的には、古いバッテリーのマイナスとプラスの端子の配線を外した後に新しいバッテリーと入れ換えて配線を端子に接続するだけの作業です。
下記にバッテリーの交換時に使うものと交換方法の手順を紹介しますので作業時の参考にしてください。
※バッテリーは市区町村でゴミ回収してくれないので、バイクショップで引き取ってもらうか、軽トラで周っている無料で引き取ってくれる不用品回収業者、スクラップ買取り業者などで処分してください。
普通のバイクのバッテリーが収まっている位置は、シートを外すとバッテリーがあります。
原付の場合は、後輪タイヤの上側のボディ(緑色の丸のところ)にケースに入ってついています。
バイクによってバッテリーの大きさが異なります。新品に交換する時はバッテリーが自分のバイクに適合しているのか確認してから取り付けてください。
※写真は原付のバッテリーです。
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バッテリーが充電不足でエンジンが掛からない時や、バイクに長期間乗らずに保管していた時は、新品のバッテリーを購入する前に、バイク用のバッテリーに対応した充電器で充電するとバッテリーが復活することが多くあります。
私がお勧めする充電器はセルスターのDRC-300です。この商品では、充電できるバッテリーの容量は2.3Ah~45Ahまで対応しているので、バイクのバッテリーから普通の車のバッテリーまで充電可能です。
使い方は、充電器側のクリップをバッテリーの端子に接続した後に、充電器の差し込みプラグをコンセントに差し込むだけです。後は充電電流と充電モードを選び半日ほど充電するだけの簡単作業です。また、バイクからバッテリーを外さなくても充電可能です。
商品の価格は高くはないので、いざという時の為に1台持っておけばバッテリー上がりのトラブル時にあたふたしなくて済みます。
バッテリーは、電装品に電気を供給する為に必要となるパーツです。
セルモーターの回りが弱々しくなってきたらバッテリーの交換時期となります。
※バッテリーは2~4年ごとの交換サイクルですが、メンテナンスをしていればそれ以上の期間使うことはできます。
日本製のバッテリーは価格が高いので、価格が安い台湾の工場で製造されたユアサバッテリーがおすすめです。価格は日本製の半額ですがメーカーはユアサなので安定した性能を発揮します。
上記の商品は、カワサキのNinja250Rなどの車種に対応したバッテリーです。バッテリーを購入する時は車種ごとに形状が異なるので、ジーエス・ユアサのホームページで適合車種を必ず検索して表示された品番のバッテリーを購入してください。