昔、私がバイクのことがあまりよくわかっていなかった時は、どのバイクを見てもスタイルとカウルの色が違うだけでどのバイクでも同じように見えていました。
しかし、いろいろなバイクに実際に乗ってみると、次のように、バイクの見た目の違いの他に性能面で大きく特徴に違いがあることがわかりました。
このように、 バイクは種類によって得意なこと不得意なことが変わってくるんです。
また、排気量が大きなバイクやオフロードバイクは地面に足が着きにくいという特徴があるので、スタイルや性能の他に足着き性も考慮してバイクを購入するのがいいでしょう。
したがって、バイクを購入する際は、実際に試乗して自分に合っているバイクなのか確認してから契約してください。
ここでは、バイクの種類を7つ(ツアラー、スポーツ、ネイキッド、クラシック、スクーター、アメリカン、オフロード)に分けました。
バイクはスタイルだけで選ぶのではなく、自分が考えている使用目的に相応しいバイクを選ぶようにしましょう。
説明:ツアラーは、高速巡回性能に優れているので、長距離ツーリングによく出かける人におすすめします。
ツアラーは車体重量が重くどっしりしているので、信号がなくなるべく真っすぐな高速道路などの道を走り続けることが得意なバイクです。
また、大型のカウルがついているので走行風も気にしなくても大丈夫です。運転姿勢は自然で、アクセルワークも滑らかなので、長時間運転してもあまり疲れを感じません。
ツアラーは、峠のような曲がりくねった道も気持ちよく走れますが、スポーツタイプと比べるとあまり得意な方ではないかもしれません。
説明:スポーツタイプは、その時代の最新技術を搭載して速さを追求したバイクなので、アクセルレスポンス、ブレーキ性能、コーナーリング性能、安定感を重視する人におすすめします。
アクセルを回すと、エンジンの回転はすぐに追従してくるので乗っていてとても気持ちがいいです。また、カウルがついているので高速道路では走行風を気にしなくても大丈夫です。
スポーツタイプの良くないところは、運転する姿勢が前傾になるので、乗りこなすには少々コツが要り少しの時間運転するだけでとても疲れることです。
1回乗ってみれば他の種類のバイクよりも総合的な性能(動力性能、ブレーキ性能、操作性能)と高剛性フレームによる安定感は格段に違うことがよくわかると思います。スポーツタイプは、ツーリングの最中にバイクを気持ちよく操りたいという方に向いています。
説明:ネイキッドは、すっきりした教習車的なデザインを好む人におすすめします。
ハンドルの位置はくせがなく普通で、前傾姿勢にはならないので誰でも運転しやすいのが特徴です。ツアラーやスポーツタイプのバイクのようにカウルが一切付いていないので、エンジンなどの主要部品はむき出しになっていて、バイクのメンテナンスはとてもやりやすくエンジンオイルの交換もあっという間に終わります。
ネイキッドは総合的に走行性能は高く、峠道のような曲がりくねった道でも街乗りでもストレスなく走ることができます。
良くないところは、カウルがないので高速走行していると走行風が直撃することです。高速道路を走るとカウルのありがたさがよくわかります。
昔も今もバイクといえばネイキッドがバランスのよい定番のバイクだと思います。
説明:クラシックは、旧車のデザインが好きな人におすすめします。
バイクのデザインは、現代的ではなく昔のデザインをしていて全体的に非常にシンプルな作りでまとめられているのでメンテナンスはしやすいです。
クラシックのエンジンは、シングル(単気筒)やツイン(2気筒)が多く採用されておりエンジンの構造がシンプルなので車両重量が軽く価格が安いという特徴があります。排気音は独特な音をしているので排気音を楽しんだりのんびり走る人、カスタムを楽しみたい人に向いています。
説明:スクータータイプは、クラッチ操作が面倒な人におすすめします。
スクータータイプのバイクは、原付に乗ったことがある人はわかると思いますがクラッチ操作が必要ないので、アクセル操作だけを行えばその時の走行状態に応じてバイクが自動で変速してくれるので機動性がよく運転するのが楽です。
また、シート下の収納スペースが広く、たくさんの荷物を入れて持ち運びできるので、街乗りでもツーリングでも活躍します。
カスタムパーツが充実していますので、オリジナルのバイクを作りたい人にも向いています。
説明:アメリカンは、速く走る為のバイクではないので、のんびり走りたい人におすすめします。
日本ではアメリカンといわれていますが、外国ではクルーザーといいます。
このタイプのバイクは、大柄なスタイルが多いですのでいかにもバイクに乗っていますという男らしい雰囲気を醸し出します。
ハンドル位置が高めにあるので運転する姿勢はとても楽で、長時間運転していてもあまり疲れません。
また、地面からのシートの高さが低いですので、身長が低い方でも両足が地面に着いて乗り降りしやすく街乗りも問題ありません。
アメリカンの良くないところは、エンジンの振動が比較的大きいことです。
この振動が好きという方もみえますので、ネイキッドやスポーツタイプのバイクを試乗して比べてみてください。
説明:オフロードバイクは、山によく出かけて林道などを走ることが好きな人におすすめします。
オフロードタイプは、その名の通り塗装された道ではない場所を気持ちよく走るために作られたバイクです。
また、塗装された道でも、デコボコした道でも、ちょっとした段差なども簡単に乗り越えることができます。街乗りも楽ですがシートが極端に高いバイクがあるので購入するときは足着き性は大丈夫なのかシートの高さを確認してください。
オフロードバイクの良くないところは、燃料タンクが小さめなので長距離ツーリング時ではガス欠になりやすいことです。