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バイク用のヘルメットは、転倒した時に頭を衝撃から守る為に被るライディング用品です。
ヘルメットには、フルフェイス型とジェット型(オープンフェイス型)の2種類があり、安全規格は、SG規格、JIS規格、SNELL規格の3種類があります。
バイク用ヘルメットを選ぶ時に覚えておきたい種類と安全規格の基礎知識を紹介します。
目次
バイクを運転する時にヘルメットを着用する目的は、転倒した時などのケガから頭を守る為です。
昔は種類が少なかったヘルメットですが、今ではいろいろなメーカーからいろいろなヘルメットが売られています。
ヘルメットと一口でいってもバイク用品店に行くと、値段が安いものからビックリするくらい高いものまでたくさんの商品が陳列されています。
ヘルメットの選び方がわからなければどれを購入したらいいのかわかりませんよね。
値段の違いは何かというと、安全面が優れているものは値段が高く、単純な作りのものは値段が安い傾向があります。
ホームセンターに売っている値段が安いヘルメットとバイク用品店に売っている値段が高いヘルメットをかぶって比べてもらえばわかりますが、かぶり心地、フィット感、作りが全く異なります。
値段が高いヘルメットを1度被ってみると値段が安いヘルメットは作りが貧弱で被りたくなくなるんですよ。
ヘルメットは、法律で着用が義務付けられています。頭部を衝撃から守って命を助けるものなので作りが優れていて安全性が高いものを必ず用意してください。
ヘルメットの種類は、主に次の2種類に分けられます。
ヘルメットは頭を守る為の1番大事なものですので、デザインも大事ですが安全面もしっかり調べて真剣に考えて選んでください。
フルフェイス型ヘルメットはあごにガードがありますので、走行中にバイクで転倒しても、頭や顔共にヘルメットで守られています。
夏の季節はヘルメットをかぶっていると頭がとても熱いですが、とても安全にバイクに乗ることができます。
最近ではベンチレーション機能(走行風をヘルメットの中へ取り込む)が向上していますので、ヘルメットの中の熱気を効率よく排出してくれます。
安全面のことを考える方は、フルフェイス型ヘルメットを購入してください。
なお、フルフェイス型ヘルメットに似たヘルメットもあります。オフロードバイク専用のオフロードヘルメットがありますので間違えないようにしてください。
ジェット型ヘルメットはあごにガードがありませんので、走行中にバイクで転倒した場合は頭は守られますが顔(特にあごの辺り)は守ることはできません。
また、顔はシールドを閉めていればシールドで衝撃を和らげる程度です。
夏の季節は、シールドを全開にすればとても涼しいです。ジェット型ヘルメットもベンチレーション機能(走行風をヘルメットの中へ取り込む)を持ったものもありますので、ヘルメットの中の熱気を効率よく排出してくれます。
夏の季節に涼しくバイクに乗りたい方は、ジェット型ヘルメットがおすすめです。
なお、ジェット型ヘルメットに似たヘルメットもあります。頭の上半分だけ被るハーフヘルメットがありますので間違えないようにしてください。
新品でヘルメットを購入すると透明のシールドがついていますが、このシールドは交換することができます。
一般的には、シールドにキズや汚れがついて視界が悪くなったら新しい透明のシールドに交換するのですが、透明の他にもいろいろな色のシールドがあります。
例えば、簡単に説明すると、
があり、昼間の運転ではどの色のシールドでも大丈夫ですが、スモークシールド、ミラーシールドどちらにしても夜で街灯がない道での運転は視界が悪くなるので気をつけてください。
フルフェイス型ヘルメットでもジェット型ヘルメットでも安全面(安全規格)では、主に次の3種類の規格があります。
これらの安全規格のどれかのマークがヘルメットに貼られています。
マークの意味は、それぞれどのような安全規格を満たしているのかというものですので、マークによって意味が異なります。意味をしっかり理解してヘルメットを購入する時の参考にしてください。
それでは、ヘルメットに貼られているマーク(規格)の違いについて見ていきましょう。
(Safe Goodsの頭文字を取った略語)
一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準をクリアした製品にはマークが与えられます。対人賠償責任保険が購入日より3年間ついています。
日本工業規格が定めた安全基準をクリアした製品に与えられます。
SNELL規格(スネル規格)は、スネル記念財団(Snell Memorial Foundation)が定める安全基準をクリアした製品に与えられます。スネル規格は5年に1回の頻度で安全基準の見直しを行い、今まで以上の安全な製品を世の中に送り出すことに勤めています。
アライヘルメットが独自に行っているアライ規格というものがあります。
アライ規格はスネル規格よりも厳しい基準を設定してクリアしています。
これらの安全規格を安全面がよい順に並べると、次のようになります。
(1は一番厳しい規格、4は甘い規格)
一般的には、スネル規格以上のヘルメットは安全だといわれています。
なお、ヘルメットにはPSCというマークのシールが貼られていると思いますが、PSC(Product Safety of Consumer Productsの頭文字を取った略語)のマークは、命や身体に危害を及ぼすおそれがある製品であると国が定めたものに対して、国が技術的な基準を作りその基準をクリアした製品に与えられたマークです。このマークが与えられなければ自動二輪や原付のヘルメットは販売できません。
現在は、PSCマークとSGマークはセットでヘルメットの側面の下の方にシールが貼りついています。大昔のヘルメットは上の写真のようにCSマーク(安全マーク)とSGマークのセットのシールです。
したがって、ヘルメットはPSCマークがあるかないかで安全基準が違ってきます。PSCマークを取得していないヘルメットは安全ではないということですので、そのようなヘルメットを被ってバイクに乗らない方がいいです。
なお、ヘルメットで注意することは、安全規格が厳しいヘルメットでも、強い衝撃を与えたヘルメットや、製造年がかなり古いヘルメットは本来の性能を発揮できない可能性があります。安全にバイクを運転するには、何年かに1度ヘルメットを買い替えることをおすすめします。
今まで説明してきましたように、ヘルメットには、フルフェイス型ヘルメットとジェット型ヘルメットの2種類があり、安全規格は、SG規格、JIS規格、SNELL規格の3種類あります。
ヘルメットを選ぶ時は、ヘルメットの種類と安全規格を意識して選んでください。
それぞれの特徴は、フルフェイス型ヘルメットよりもジェット型ヘルメットの方は転倒したら顔がケガする危険性がありますし、SG規格よりもSNELL規格の方は転倒した時は衝撃を吸収して頭を保護してくれます。
私がおすすめするヘルメットは、フルフェイス型ヘルメットで安全規格はスネルやJISです。
また、服と同じようにヘルメットにもS、M、Lというようなサイズがあります。ヘルメットは高価な買い物ですので、必ず試着してみてジャストフィットするサイズを選んでください。
サイズが大きすぎると運転している時にずれて運転しにくいですし、転倒した時はアゴひもがしっかりしまっていないとヘルメットが外れることがあるので注意してください。
ヘルメット全般で、どこのメーカーのヘルメットを購入したらいいのか迷ったときは、日本メーカーのArai(アライ)又はSHOEI(昭栄)を選べば問題ありません。
私の主観ですが、ヘルメットのデザインは、Araiのヘルメットは丸っぽい、SHOEIのヘルメットは角っぽい感じがします。