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バイクの教習所では、バイクのエンジンの掛け方を教わりましたよね。
バイクの免許を取得して間もない方は操作方法を覚えていると思いますが、長い間バイクに乗っていない方はきれいさっぱり操作方法を忘れてしまっているものです。
ここでは、原付(スクーター)・2サイクルエンジン・普通のバイク(マニュアル)のエンジンの掛け方について説明していきます。操作方法を忘れてしまったという方は思い出してください。
目次
バイクと一口でいっても、いくつかの種類があります。
よくみかけるのが原付(スクーター)と普通のバイク(マニュアル)ですよね。
しかしながら、昔は2サイクルエンジン(2ストロークエンジン)を積んだバイクもありました。
この3つのバイク(原付、2サイクルエンジンのバイク、普通のバイク)のエンジンの掛け方を見ていきましょう。
多くの人は原付に1度は乗ったことがあると思いますが、原付のエンジンの掛け方はとても簡単です。
作業内容は、ブレーキを握った状態でエンジンを掛けるボタンを押してもらえればエンジンは掛かります。
原付のエンジンを掛ける手順は次の通りです。
1.キーをシリンダーに差し込んで、イグニッションキーをONの位置にします。
2.ブレーキレバーを握った状態で、スタータースイッチ(赤いボタン)を押すとエンジンが掛かります。
このように、原付のエンジンはすぐに掛けることができます。
2サイクルエンジンを掛ける時は、上の写真のようなペダルを上方向から足で勢いよく蹴ってください。
250ccのレーサーレプリカ、オフロード車、原付などの2サイクルエンジンを積んだバイクは、スタータースイッチを使わずにキックを使ってもエンジンを掛けることができます。
なお、エンジンの掛かりが悪い時は、キックペダルを数回連続して蹴り続ければエンジンは掛かります。
残念ですが、2サイクルエンジンは排ガス規制の影響で新車の製造ができません。中古しか購入できませんので気をつけてください。
普通のバイク(マニュアル)のエンジンの掛け方は、ギアをニュートラルの位置にしてから掛けるようにしてください。ギアをニュートラルの位置に入れないとスタータースイッチを押しても何も反応しません。
マニュアルのバイクのエンジンを掛ける手順は次の通りです。
原付(スクーター)のエンジンを掛ける時との違いは、ギアをニュートラルに入れる作業があるかないかです。難しく考えなくてもエンジンは掛かります。
バイクはスタータースイッチを押してもエンジンが掛からないことがよくあります。
エンジンが故障したかなと思っても、燃料コック・キルスイッチ・ギアの位置が原因で掛からないことがあるので、バイクショップに整備を依頼する前に下記で説明することを自分で確認してみてください。
実は、故障ではなく単純なことが原因でエンジンが掛からないだけかもしれませんよ。
バイクの燃料コックの位置は、ON、OFF、RES(リザーブ)、又はON、PRI(プライマリー)、RESの3種類があります。
燃料コックの使い方がわからない方は、それぞれの位置は何を意味するのか覚えてください。
燃料コックがOFFやPRIの位置になっていたらエンジンは掛かりませんので、エンジンを掛ける時はONかRESの位置になっているか確認してください。
キルスイッチは、エンジンへの点火系の電気を流したり止めたりする為のスイッチです。
キルスイッチはON(RUN)とOFFの位置があり、もしOFFの位置にしてある場合は点火系へ電気が供給されないのでエンジンは掛かりません。
エンジンを掛ける時は、キルスイッチの位置がON(RUN)になっているか確認してください。
マニュアルバイクのギアは1~6速の他にニュートラルという位置がありますよね。
エンジンを掛ける時は、ギアがニュートラルの位置でスタータースイッチを押すことが前提です。
もし、ギアがニュートラル以外の位置にある時は、クラッチを握った状態でスタータースイッチを押さなければエンジンは掛かりませんので注意してください。
冬の間ずっと保管してあったバイクは、バッテリーやキャブレターの異常でエンジンが掛からないことがよくあります。
通常ではスタータースイッチを押すとキュルキュルと音がしてセルモーターが回りますが、バッテリーが充電不足になっているとセルモーターは回らずキュルキュル音がしません。
バッテリーが原因でエンジンが掛からない時は、バッテリーを充電するか新品に交換すれば直ります。
しかし、セルモーターが回っているのにエンジンが掛からない時は、キャブレターの中でガソリンが腐って固着し燃料系統が詰まっていることが考えられます。
キャブレターに異常がある場合は自分で整備するのは難しいのでバイクショップに整備を依頼した方がいいです。
また、長期間保管してあったバイクのエンジン(4サイクルエンジン)を掛けるとマフラーから白煙の排気ガスが出ることがありますが、暖気運転が終わった後に無色に変われば問題ありません。
問題なのは白煙が治まらない時です。白煙は混合気(ガソリンと空気が混ざった気体)と共にエンジンオイルが燃えていることが原因なので、エンジンに重大なダメージが加わる前にバイクショップで点検してもらってください。