家の中で電気の炊飯器を使えば簡単にご飯は炊けますが、アウトドアでガスやまきの火でご飯を炊くことは案外難しいことですよね。
キャンプ場などでご飯を炊いてみたものの、クッカーの底にご飯が焦げてこびり付いて大変な経験をした方がいるのではないでしょうか?
ご飯を美味しく炊くにはコツが必要です。どのようなことに気をつけて炊けばいいのかを意識しながら1度炊いてもらえれば、必ずご飯を美味しく炊くコツをつかむことができます。
コツをつかんでしまえば、後は同じことを繰り返して経験を積んでもらうと簡単に炊けるようになると思います。
また、ご飯を簡単に炊くにはクッカーの素材も重要です。
私は、今までに、キャンプや日本1周などに行った時にアルミ・ステンレス・チタンの素材のクッカー(コッヘル)でご飯を炊いてきました。
その中で1番簡単にご飯が炊けたクッカーはアルミ素材の飯盒(はんごう)でした。飯盒以外のクッカーでは、アルミ素材なら簡単にご飯は炊けます。
チタンやステンレス素材のクッカーでもご飯は炊けますがアルミよりも熱伝導率が悪いため少しコツがいります。
このように、アルミ素材の飯盒はアウトドアでも簡単にご飯を炊くことができるのでおすすめのクッカーです。
飯盒でご飯を炊くのは難しくありません。コツを覚えればどなたでも簡単に炊くことができます。
飯盒を使ってご飯を炊いてみようと考えている方は、まずは次のものを用意してください。
必要なものが用意できましたら、以下でご飯を炊く手順を説明していますので1つ1つみていきましょう。
計量カップにお米を入れて計量してから、お米を飯盒の中に入れて水で数回研いでください。
今回は計量カップの半分の量のお米を使って炊いてみます。計量カップ1杯は1合です。1人分なら計量カップで半分くらいがちょうどいいと思います。
お米が研げたら研いだ水は捨ててもらい、計量カップにお米と同じ量又は少し多い量の水を測って飯盒の中へ入れます。
今回はお米の量が計量カップの半分くらいでしたので、水の量も計量カップの半分くらいの量を使います。
美味しいごはんを炊くコツは水の量がとても重要になります。指の関節で水の量を測るのではなく、お米と同じ体積の水を用意してください。多くても少なくても美味しく炊けません。
飯盒の本体に中蓋と上蓋を被せて30分程度お米を水に浸します。
注意することは、お米を水に浸す時間が短いと芯があるご飯が炊けてしまうことが多くなりますので、15分以上は水に浸けておくことをおすすめします。
飯盒の蓋の上に重り(缶詰や石など)を載せて蓋が開かないようにしてから飯盒をガスバーナーで中火にかけます。
ご飯の炊け具合は音で判断できますので、音の違いをしっかりと聞きとってください。
飯盒の中に水があれば「グツグツ」という音、水がなくなると「チリチリ」という音に変わり、そのうち何も音がしなくなります。
どのタイミングで火を止めればいいのかというと、チリチリから音がしなくなるまでの間です。
コツを覚えて火を止めるタイミングを調整できるようになると、焦げ目をつけたりつけなかったりが簡単にできるようになりますので炊き上がるタイミングを覚えてください。
なお、お米が多ければ炊き上がるのに時間が長くかかり、お米が少なければ短い時間で炊き上がりますので、時間で調整するよりも音で調整した方が失敗は少ないです。
ご飯が炊き上がりましたらガスバーナーの火を止めてから数分間蒸らしてください。
※ご飯を蒸らす時は、飯盒はそのままでもひっくり返してもどちらでも構いません。
ご飯の表面のところどころにポツポツと穴が開いていたら美味しく炊き上がったサインです。
蒸らしができましたら食器などに移して完成です。
今回炊いたご飯は、少し焦げ目がつきました。
飯盒でご飯を炊いてもらえばわかりますが、飯盒を使えばご飯を炊くことは難しくありません。水の量とお米を浸す時間を守れば、芯も残らず美味しいご飯が炊けます。
頑張って自分で自炊したご飯はおいしいです。まきを使わなくても飯盒とガスバーナーを使えば手軽にご飯が炊けますので、興味がある方はキャンプに行った時にチャレンジしてみてください。
飯盒でご飯を炊いて一晩置いておくとご飯がこびり付いて洗ってもとれないことありますよね。
飯盒にご飯がこびりつくのを防いで洗う時の苦労を少なくするには事前にあることをしておけば解決できます。
それは、上の写真のように飯盒の中に水を入れて数時間浸して置いておくことです。
飯盒を水に浸しておけばスポンジで力を入れずにさっと洗うだけで簡単にご飯がとれるようになり洗う時間が短くできます。
洗う時のことを考えて使い終わった飯盒やクッカーには水を入れておくことをおすすめします。
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