バイクの車検はすべてのバイクが受けるわけではありません。
排気量が251cc以上のバイクでは、道路車両運送法に従って車検(自動車検査登録制度)という制度があります。
ですので、原付や250ccのバイクに乗っている方は車検はありません。
車検とは、バイクを公道で走らせてもいいということを証明するものです。バイクが安全に動いてくれるように保安基準というものが定められていて、2年に1回(新車で購入した場合は3年後から)の頻度で検査を受けて合格すると、バイクに乗って公道を走ることが許されます。
今まででは車検を受けるといえば、バイクをバイクショップに持ち込んで車検に通るようにいろいろな整備をしてもらい、そして、車検を通過させてもらうことが普通になっていました。
バイクをバイクショップに依頼して車検を受けるには当然費用が発生します。車検料金の内容は、主に次のように税金の部分と整備の部分に分かれています。
このように、バイクショップに車検を依頼すると法定費用の他にいくつかの手数料が請求されるので、最近ではバイクを自分で車検に通るように整備をして、自分で検査場に直接持ち込んで検査を受けるユーザー車検というものが人気があります。
ユーザー車検のメリットとしては、整備をしてから車検場に行って検査をするまで自分ですべて行えば、バイクショップの利益となる代行料金と消耗部品を交換した時の工賃が発生しませんので、その分車検に必要な費用を安く済ませることができます。
ユーザー車検は難しくありませんので、興味がある方は一度挑戦してみるのがいいと思います。
ユーザー車検を受けるには、まず次の4つの書類と、印鑑を用意します。
ユーザー車検は、車検が切れる1カ月前から受けることができます。
そして、車検を受ける日の約2週間前から受付をしていますので事前に予約をしてください。
(注意:検査場は休日は営業していませんので、平日に受けることになります。)
バイクのユーザー車検の予約は、国土交通省の検査予約システムで受け付けています。
もし、バイクの車検がすでに切れている場合は、トラックなどで検査場まで輸送するか、市町村役場で仮ナンバーの申請をしなければいけません。仮ナンバーの手続きをして検査場へ自走する方は、自賠責保険の手続きも行ってください。
ユーザー車検の当日は、事前に用意した4つの書類と印鑑を持参して陸運支局や自動車検査登録事務所に行き、検査を受けるために必要となる書類を購入して必要事項を記入します。
また、検査を受けるために必要となる印紙代を支払ってください。
必要となる書類は、次の3種類です。
自動車重量税と検査手数料は印紙代を支払います。
検査を受けるための手続きがすべて終わりましたらバイクを検査ラインに持ちこみ、保安基準に適合しているのか検査が始まります。
検査の項目は、主に次の内容です。
これらのすべての検査に合格しましたら、新しい車検証と自賠責のシールを受け取り、ユーザー車検の手続きは終わりです。自賠責のシールは、ナンバープレートの所定の位置に貼り付けてください。
もし、検査に不合格となった場合は、不合格となった箇所を修理して検査を受け直します。当日再検査を受ける場合は、追加の検査手数料は必要ありません。
15日以内に再検査をすれば不合格となった箇所のみ検査が通れば良いのですが、その日数を超えてしまうと予約をして初めからやり直しになります。
バイクに関する知識があればユーザー車検は簡単にできますが、不合格にならないように事前にしっかり整備をしてから検査を受けるようにしてください。
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